高浜の伝説の紹介です。陣出原(じんでばる)と地元では呼んでいます。
『杖をつき傷を負い、戦いに敗れて逃走中の武士がここを通りかかった時、ちょうど集落総出の田植が行われていました。武士はもしあの中に紛れ込んだら、あるいは助かるかもと思い、田植をしている農民たちに「追っ手が来るので、隠してくれ」と頼み、「決して皆さんには迷惑をかけない」と言って慌てていたので、戦いの装束のまま田植え人の中に紛れ込みました。やがて追っ手の武士たちが装束姿で田植えをしている逃走中の武士を発見し、その場で武士は打たれてしまいました。
農民たちは、武士の死を哀れみ、杖にした木を墓標代わりにしてその場に石積みをして埋葬しました。やがて杖にした木が根付き、葉が茂るようになりました。「皆さんに迷惑をかけない」と言った言葉のとおり、この不思議な木は今もって田んぼに陰をつくることがない。』そうです。
高浜大庵地区にあります。高浜から河浦へ向かう新合高浜港線から下におりた数百メートルのところです。(たかはま見どころマップを参照)不思議な感覚を感じました。
伝説のとおり石積みをしていて、近所の方が祀っていました。
近くの田んぼにいた古老の方が「昔は旧暦6月24日にまつりが催されていた」と語っていました。
旧6月24日は命日なのか、何があったのか気になりました。