もうすぐ、振興会の役員交代時期だ。
長い人だと7年近く、人の何倍もまちづくりに議論し行動を起こした。ライフラインには署名活動まで行った。井戸端会議では新しい発見もあり、高浜に住む人のぬくもりや危機感があった。
その中でかつての賑いを呼び戻そうと白鶴浜や陶石の復興などを夢描いた。
「家族連れや仲間で白鶴浜を訪れ、若い人は海水浴や海洋レジャーを楽しむ。親世代は葡萄棚の木陰で健康嗜好のポリフェノールが効いた高浜ワインをゆっくり楽しむ。ボトルとグラスは高浜焼。お土産に買っていく。近くの工場で出来た洒落た食器や椅子。ワインとヘルシーな手作りの郷土料理を楽しみ、一息ついたら散策がてら、近世から近代への面影を残す上田家や高浜の歴史などをボランティアの案内で学ぶ。夜は旅館で新鮮な魚や野菜を満喫する。翌朝は朝市が賑っていた。人が来て刺激を受けてだんだん元気になる。」
「できない」「むり」「むずかしい」に挑戦した7年。種は播かれた。